我が家、留守番中の愛犬を監視するために、室内カメラを設置しています。
不便なく今まで2年ほど使用していますが、カメラ越しに声をかけたときに、愛犬の反応が遅いことがあります。
もしかしてラグって結構ある?と疑問に思ったので、今回は我が家の室内カメラとネット環境でラグを検証してみました。
【結論】我が家の環境でTapoカメラのラグは最大1秒でした
朝と夜とではラグの長さが違うのかなと思い、朝夜の2回検証しました。結果は以下の通り。
朝の平均:0秒
夜の平均:1秒
この結果は我が家のネット環境で室内カメラを使用しての結果なので、すべての方がこのような結果になるわけではありません。
使用環境(回線・スマホ・カメラ)
我が家の環境は次のとおりです。同じような環境の方は、今回の検証は参考になるかもしれません。
- 住処 [賃貸アパート]
1階2LDKのコンパクトな部屋です。築年数は20年ほどだった気がします。
- Wi-Fiルーター [Rakuten Turbo]
Rakuten Turboは光回線ではなく、モバイル回線を使用しています。
特徴としては、下りの通信は速いけれど、上りの通信が弱いです。なので、ダウンロード系(動画視聴、Web閲覧等)の使用には問題ないですが、アップロード系の通信は弱い傾向があります。
ルーター設置当時は、動画を見れれば十分と思っていたので、上り速度についてあまり考えていませんでした。カメラは映像をスマホへ送る通信が必要なため、ラグが起きる可能性があると予想。
- スマホ [Google Pixel 6a]
5Gが入る地域ですが、ほぼ4Gで通信している様子。古い機種ですがまだまだ使えます。
- 時計 [Pixel Watch(初代)]
3年ほど使用し続けている端末です。いままで特に不具合なく使用しています。
- 室内カメラ [Tapo C200]
愛犬の監視用に購入しました。部屋が狭いため高画質は必要ないだろうなと思い、低価格のものを選びました。愛犬はいろんな場所で過ごすので、2台設置して全部屋を監視できるようにしてます。
室内カメラのTapo C200はTapoカメラの中では画素数が少なく安価なものです。ですが、部屋を見渡して愛犬を確認するには十分な性能です。

我が家のように10畳程度の部屋を監視するには十分ですが、広い部屋を監視したい場合や、愛犬の細かい動作や表情まで確認したい人には、もっと画素数の多いものがあります。
このように私の使用している機器やネット環境は、最低限の利用には支障ないだろうという程度のスペックだと思います。
なので、この状況でラグが出るのは当たり前という気持ちで今回は検証を始めました。
【検証方法】Tapoカメラのラグをどうやって測ったか?
Tapoカメラのラグは、Google Pixcelスマホに表示されている時刻と、カメラ映像内のPixel Watchの時刻を比較する方法で測定しました。
そのためにやったことは次のとおり。
① Google Pixelスマホで“正確な秒”を表示する
Google Pixcelスマホの画面左上に表示されている時計を使用します。この秒表示でラグを計測していくのですが、デフォルトでは時計には秒が表示されていません。
まず、ラグを測るためにGoogle Pixelスマホに「秒」を表示させる設定を行いました。
アプリを使って秒表示したが…
はじめは、Pixel Tunerというアプリを使い、画面左上に秒を表示させるようにしました。しかし、若干2秒ほどPixcel Watchとの差が・・・
どうやらこのアプリで表示させた秒は、アプリ側で描画している疑似的な秒表示なのでずれが生じる場合があるそうな。
Pixel Watchの時刻は、ペアリングしているスマホと同期しているため、できればスマホとPixcel Watchの時間を合わせたい。
であれば、アプリで表示させる時間よりもやはりスマホの時刻の秒を表示させる必要があります。
ADB(Android Debug Bridge)を使って秒表示
スマホの時計が最も正確な基準値になり、その時刻がPixcel Watchにも同期されるので、この時計を検証に使用するのが最適と思いました。
しかし、Google Pixcelスマホでは標準では時計に秒表示がされません。
秒表示させるためには、PCとスマホを接続し、ADBを使って、PCから秒表示をONにする必要があります。
ADBは Google 公式の「Android SDK Platform-Tools」を使用しました。Android標準の clock_seconds 設定をADB経由で行い、秒の表示の有効化しました。
コマンド実行すると、以下画像のように秒表示がされました!

② Pixel Watchにも秒を表示させる
次に、Pixel Watchのウォッチフェイスを変更します。私のウォッチフェイスの種類の中で、秒がデジタルで表示されているデザインはなかったので、秒が出るアプリを入れました。
私が入れたアプリはFacerです。無料のウォッチフェイスの中で、デジタルの秒が大きく表示されるものを選びました。

ようやく、スマホとPixcel Watchの秒がほぼ一致している状態が完成しました。
もしスマホとPixcel Watchの秒が合っていない場合は、Pixcel Watchの再起動をすると秒が一致するかもしれません。
③ TapoカメラにPixel Watchの時間が映るように設置
TapoカメラがPixcel Watchの秒をしっかり映すように、Pixcel Watchをカメラに映します。
カメラは天井に設置しているので、Pixcel Watchを置く場所がなく、こんな感じで映すことにしました。(かっこわるい)

これで、Tapoカメラ映像の中に「遅延後の秒」 が映る状態になります。
④ スマホでTapoカメラアプリを開き、映像を表示する
スマホ側では Tapoカメラのアプリを開いてリアルタイム映像を表示します。
このスマホ画面には、Pixel Watch(遅延後の秒)スマホのステータスバーの秒(基準の秒)が同時に存在することになります。
⑤ Tapoアプリの画面をスクショして比較する
最後に、Tapoカメラのアプリから、映像を表示したスマホ画面をスクショします。
スクショには、スマホの秒(基準)Tapoカメラ映像に映ったWatchの秒(遅延後)の2つの秒が同時に写るので、その差を見れば ラグが一目でわかる仕組みです。
この方法が正確な理由
Google Pixelスマホの秒は、システムクロックで最も正確な時刻であり、Pixel Watchの秒は、スマホと同期しています。
Tapoカメラに映すようにしたPixcel Watchの映像が、スマホまで届くまでに遅延があれば、アプリには確認遅延後のPixcel Watchの秒が映ります。
その映像をスクショすることで、ラグの秒数がブレずに確認できます。
つまり、
「基準の秒」−「Tapoカメラ映像の秒」=ラグ(遅延)
という、誰がやっても同じ結果になる測定方法です。
検証結果
距離的には自宅から直線距離で1.25km離れたところから測定しました。
朝
[スマホの秒 55秒] [Tapoカメラ映像の秒 55秒] = ラグ0秒

[スマホの秒 01秒] [Tapoカメラ映像の秒 01秒] = ラグ0秒

朝のラグは無しでした。
夜
[スマホの秒 27秒] [Tapoカメラ映像の秒 26秒] = ラグ1秒

[スマホの秒 34秒] [Tapoカメラ映像の秒 33秒] = ラグ1秒

何度か試しましたが、ラグは1秒でした。
ラグが発生する理由
朝のラグはほぼありませんでしたが、夜はラグが1秒という結果になりました。
我が家の環境で、このラグが出た理由を考えてみました。
Tapoカメラは「カメラ → ルーター(上り)→ スマホ」の通信です。
使っているWi-Fiルーター [Rakuten Turbo] は、モバイル通信であり、上り30〜50Mbps程度。
通常、光回線は100〜300Mbps程度なので、光回線に比べ約半分の通信速度のため、ラグが発生しやすい通信環境だったことが理由の一つだと思います。
朝より夜のほうが回線が混みあうため、ラグが発生しやすいのも理由のひとつだと思います。
そして、Tapoカメラの通話機能を使うと、さらに数秒ラグが発生するようです。私の体感では3秒ほどラグがあるのかなという感じです。(愛犬の反応が遅いため)
用途別の向き不向き
我が家のネット環境で、Tapo C200 のカメラを使用した場合、使用用途によって向き不向きがあると感じました。
ペット見守り:◎(問題なし)
リアルタイム会話:△(少し遅れる)
外出先からの確認:○(実用範囲)
監視カメラ用途:△(状況によって遅れる可能性あり)
私にとっては、このカメラは性能や機能的に十分でした。なにより安いので、2台設置しています。
もっと画素数の多いものもあります。
Tapo C200の画素数200万はこんな感じの見え方です。

夜でもまぁまぁの画質です。拡大してます。

さすがに、愛犬の表情まで見ることはできませんが、どこにいて何をしているかはわかります。でも拡大するとやっぱり画質は荒いです。
話が逸れましたが、ペットの見守り程度なら200万画素でも問題ないですよということを伝えたかっただけです。
まとめ
個人的には、TapoカメラとRakuten Turbo環境で、回線が混雑する夜であってもラグ1秒なら許容範囲だと思いました。
光回線ならさらにラグが短くなる可能性があるので、瞬時に対応が必要な監視やカメラで通話をしたいという人は光回線にしたほうがもっとスムーズになると思います。
通話機能のラグは・・・これは機器のスペック上どうしても発生するラグのようです。
とはいえ、映像のラグはほとんどなかったことが分かったので、ちょっと安心しました。映像と通話のラグは別なのですね。
我が家は愛犬の監視だけの用途なので、今の環境でも見守り用途には十分でした。
結構不利な環境での検証だと思っていたので、もっとラグが出るのかな?と思いましたが、案外日常使いには全く支障のないくらいのラグだったのが発見でした。
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