「腹八分目に医者いらず」ということわざが日本にはあります。
食べ過ぎは様々な病気につながるので、少し足りないくらいの腹八分目が体に良いという意味です。
そういったことから、腹八分目はダイエットや美容にも良いというのもよく聞きますよね。
でも、腹八分目に抑えようとしても、「腹八分目がわからない」「どうしても腹八分目でやめることができない」などの悩みはありませんか?
食欲が満たされない、お腹は満たされているのに、我慢できずに食べてしまうのは、五感が満足していないからかもしれません。
今回はいつも満腹まで食べてしまう方、食べても食べても満たされない方に試していただきたい、五感を使って腹八分目に抑えるコツをお伝えします!
この記事を読めば、食欲をコントロールすることができ、ダイエットだけではなく、美しく健康的な体になることができます!
腹八分目による効果
私たち人間は、遥か昔は狩猟採集により食料を確保していました。
いつ食べ物が手に入るかわからない、常に飢餓と隣り合わせの生活を送っていたので、「空腹」が自然な状態でした。
しかし現代は飽食の時代といわれており、いつでも好きなものを好きなだけ食べることが可能に。
お腹が空いたら食べなければならない、時間になったら食べなければならない。
空腹は自然な状態ではなくなり、常にお腹が満たされているのが自然な状態となっています。
しかし、必要以上に食べてしまうことで生活習慣病や体の不調を訴える人は増えています。
江戸時代の医学書でも、「腹八分」が体に良いと推奨されていたり、マウスの実験の範囲ですが、腹六分目がもっとも長寿とする報告もあります。
腹八分目に抑えられないのはあなたのせい?
腹八分目がダイエットや美容にも良いということは知っていますが、なかなか腹八分目に抑えられないですよね。
食欲を抑えられないのは、あなたの意志が弱いわけではありませんからご安心ください。
理由は3つあります。
ストレス
現代人にストレスはつきものですよね。
会社や人間関係、経済的な不安や老後の不安、昔はこんなにもストレスなんてなかったと思います。
人間はストレスを感じると、脳から指令によりドーパミンというホルモンを過剰に出します。
ドーパミンの過剰分泌は食欲を増進させる効果があるため、ストレスは過食につながります。
食べ物の低栄養化
ジャンクフードや加工品などは、ビタミンやミネラルが不足した食べ物です。
そして、食品添加物も多く使用されていることなどから、栄養素が吸収されにくい腸内環境になります。
こういった体に必要な栄養素が足りていない食べ物を食べていることも原因です。
必要な栄養素が手に入らない体は、「もっと栄養のある食べ物をちょうだい」と食べ物をさらに欲するようになります。
食べ物の歯ごたえがなくなっている
現代は、玄米から白米を食べるようになったり、パンを食べるようになったりと、しっかりと噛まなくても良い食べ物を食べるようになりました。
よく噛むことで、レプチンというホルモンが満腹中枢に働きかけ、食欲を抑えることができます。
しかし噛みごたえのない食べ物では、なかなか満腹中枢に働きかけることは難しくなります。
なので食べることをやめたいのに、いつまでも食べ続けてしまうということになります。
腹八分目でやめるコツは五感にあり!
腹八分目に抑えられない理由を追求していくと、どうしたら改善できるかが見えてきます。
それは、脳を満足させることです。
脳を食事で満足させるには、五感を使って食事をすることが効果的です。
五感それぞれの満たし方についてお伝えします!
視覚
目で見て美味しそうなものは視覚を満たすことにつながります。
特に女性は男性と違って、色々なものを少しずつ食べたいという気持ちがありますよね。
効果的な例としては、カラフルな食材を取り入れること、おかずの品目を増やすことなどが挙げられます。
嗅覚
美味しそうな匂いにより嗅覚を満たすことも肝心です。
なので料理を目の前にしたら、すぐに手をつけるのではなく、まずは視覚や嗅覚を満たすことから食事を初めてみると良いでしょう。
聴覚
聴覚も食欲を満たすには大切なことです。
私は時々健康を保つために断食をしていますが、食欲が湧いてきても、他の人が食べる音(咀嚼音)などを聞くと食欲がおさまります(笑)
生野菜や漬物など、噛みごたえのあるおかずを意識してみたり、ゆっくり味わって食べて聴覚を満たすと良いでしょう。
※人前で口を開けてくちゃくちゃ音を立てないように注意です!
味覚
美味しくないものは無理して食べる必要はありません。
体に良いからといって、苦手なものを食べるくらいなら、好きなものを少量食べたほうが味覚も満たされます。
そして味の変化をつけて食事をすることも効果的です。
ちょっと辛味のあるおかずにしてみたり、酸味をつけてみることは味覚を満たすだけでなく体にも良い効果があります。
触覚
これは手などで触った感覚というよりも、口に入れた感触を満たすということです。
聴覚と繋がるところはありますが、歯ごたえのあるものを食べたり、逆に柔らかい食べ物を食べることも良いです。
茶碗蒸しのようなぷるんとしたものや、ネバネバした食感のものは食べていて楽しいですよね。
五感を使うことで、脳に満足させる食事をすることができます。
そうすると、「もう食事はいらないや」というメッセージが脳から伝わり食べ過ぎを防ぎ、自然と腹八分目に抑えることができます。
ゆっくり食事を楽しむということも、五感を使うには効果的なので、やってみてくださいね!
まとめ
今回は腹八分目でやめるコツについて、五感を使って食欲を満たす方法をお伝えしました!
お伝えしたように、五感を満たすことは普段の食事のちょっとした工夫でできることだと思います。
まずは五感のうち自分にできそうなものから、実践してみてくださいね!
食欲をコントロールしたいのなら、こちらも参考になるかもしれません。