美容に関心のある女性は、ファイトケミカルという言葉を聞いたことがあるかと思います。
言葉は聞いたことがあるけれど、「ファイトケミカルってどんな効果があるの?」や「ファイトケミカルは意識してとったほうがいい?」などの疑問はありませんか?
ファイトケミカルは、”体のサビ”を防いだり、取り除くなどの効果があります。
誰もが老化したくない、若々しくいたいと思っています。
老化の原因は ”体のサビ” 。
あなたが今持っている美と健康を維持する為に、食生活の中でファイトケミカルを意識することは必須です。
なので今回はファイトケミカルについて、効果と摂り方のコツをお伝えします!
ちなみに、後半でお伝えするファイトケミカルの摂り方のコツはたった1つなので、すぐにでも実践できます!
この記事を読むと、ファイトケミカルを食事に自然と取り入れられるようになり、サビに負けない体を維持することができますよ!
ファイトケミカルは「第七の栄養素」
ファイトケミカルは、五大栄養素の中に入らないので、学校の授業で聞いたことがない人は、
「そもそもファイトケミカルってなんなの?」と思いますよね。
ファイトケミカルとは、植物に含まれる抗酸化物質(成分)のことです。
ファイトケミカルの多くは、植物の色や香り、アクの成分として含まれます。
トマトのキレイな「赤色」や、山菜の「苦味」などは抗酸化作用の強いファイトケミカルの成分なのです。
ファイトケミカルは、体の健康維持や老化制御などの生体調節機能があります。
このことから、第六の栄養素と言われる食物繊維に次ぐ「第七の栄養素」といわれています。
ファイトケミカルは抗酸化作用が強い!
ファイトケミカルが注目されている理由は、なんといっても「抗酸化作用が強い」ということ。
私たちの体の細胞は、歳を重ねるごとに機能が低下していきます。
機能が低下した細胞は、多くの活性酸素を生み出します。
りんごを切った切り口が酸素に触れると、色が茶色になりますよね。
これは空気に触れたりんごの細胞が、”酸化”していくからです。
同じように私たちの体も、増えすぎた活性酸素が細胞を傷つけることにより”酸化(老化)”していきます。
なので、なるべく早いうちに対策をしなければなりません。
その対策の1つとして、食事の中で「抗酸化作用」の強いファイトケミカルを取り入れることが大切なのです。
ファイトケミカルの種類と働き
ファイトケミカルは数千種類存在するといわれています。
大豆に含まれるイソフラボン、緑茶に含まれるカテキンなど聞いたことはないでしょうか?
これらもファイトケミカルに入ります。
以下に代表的なファイトケミカルの分類と働きをまとめます。
ポリフェノール類
名称 | 特徴と働き |
アントシアニン | 紫系の色素成分。疲れ目の回復、肝機能改善、血圧の抑制 |
イソフラボン | 女性ホルモンと似た働きがある。女性の体調維持、動脈硬化の予防 |
カテキン | 緑茶の渋み成分。高い抗酸化作用、殺菌作用 |
カカオマスポリフェノール | 高い抗酸化作用がある。アレルギーやストレスの抑制、疲労回復効果 |
ケルセチン | ビタミンCの吸収を助ける。脂質の吸収を抑制、悪玉コレステロールの抗酸化に有効 |
ルチン | 毛細血管を強くする。血圧調整効果 |
ショウガオール | 血行促進、胃液の分泌促進 |
フェルラ酸 | 強い抗酸化作用がある。抗菌、美白作用 |
タンニン | ぶどうや茶、柿などの渋み成分。二日酔い防止、整腸作用 |
カロテノイド類
名称 | 特徴と働き |
βカロテン | 体内でビタミンAに変化。粘膜を丈夫にする |
リコピン | 赤色の色素成分。血圧の調整やガン予防 |
ルテイン | 緑黄色野菜の色素成分。視力の回復、肌の潤い |
βクリプトキサンチン | 柑橘類のオレンジ色の色素成分。粘膜の強化、皮膚ガンや大腸ガンの予防 |
カプサイシン | 唐辛子の辛味成分。エネルギー代謝促進、肥満予防、胃液の分泌促進 |
フコキサンチン | ワカメや昆布などに含まれる赤褐色の色素成分 |
アスタキサンチン | 魚介類の体内に蓄積される赤色の色素成分。高い抗酸化作用、視力回復、美白効果 |
イオウ化合物
名称 | 特徴と働き |
硫化アリル | 殺菌作用、免疫力向上、疲労回復、血液サラサラ効果 |
アリイン | ニンニクなどの匂いの成分。殺菌効果、膵臓の働きを助ける、糖尿病予防 |
イソチオシアネート | わさびや大根などの辛味成分。ガンや血栓の予防、食欲増進効果 |
どうでしょうか、「どこかで見た事ある!」という成分もあるのではないでしょうか?
でもたくさんあって、どれを積極的に摂ればいいのかわからないですよね…
実は、ファイトケミカルを食事に取り入れる際のコツはたった1つなんです!
次でご説明しますね!
目で見て楽しい!
ファイトケミカルを食事で取り入れるたった1つのコツとは、
「目で見て楽しい」食事です。
揚げ物やインスタント食品中心の食事では、見た目があまり鮮やかではないですよね。
それよりもトマトやズッキーニ、紫キャベツやパプリカなどはカラフルで、見るだけで気持ちが明るくなります。
抗酸化作用の強い作物にはカラフルなものが多いです。
私たち人間の肌は、紫外線に当たると黒くなりますよね。
紫外線は体にとって有害であり、活性酸素を多く出してしまいます。
皮膚を黒くすることで、紫外線を肌内部に入らないようガードしています。
紫外線についてはこちらに詳しく書きました。
作物も色素を濃くすることで、紫外線から身を守っているのです。
紫外線に耐えてきたからこそ、抗酸化作用が強い!
なので料理を作る際に、色鮮やかで目で見て楽しいと思えるような食事を心がけてみてくださいね!
カラフルな食材は、虹のように7色を意識すると良いです。
以下の表を参考にカラフルな食材を取り入れてみてください!
赤色の食材
トマト、スイカ、りんごなど
黄色の食材
パプリカ、レモン、甘夏など
オレンジ色の食材
柿、人参、かぼちゃなど
緑色の食材
胡瓜、小松菜、キャベツなど
紫色の食材
ぶどう、なす、紫玉ねぎなど
黒色の食材
ごま、黒豆、きくらげなど
白色の食材
豆腐、大豆、大根など
まとめ
今回はファイトケミカルの効果や摂り方のコツをお伝えしました!
ファイトケミカルは女性にとって必須の栄養素であり、意識して摂ることで活性酸素による老化を食い止めることができます。
ファイトケミカルの摂り方のコツとしては、赤、オレンジ、黄色、緑、紫、黒、白の7色を食事で取り入れることです!
そして、いつまでも美肌を保ちたいという方は、こんな記事も参考になるかと思いますので見てみてくださいね!