VBAを実装する中で、同じ処理を繰り返したいときがあります。
そんなときはFor文を使うことで、
・一連の処理内容を繰り返し行うことができる
・プログラムのコード冗長になることを防ぐ
・プログラムのコード冗長になることを防ぐ
ことができます。
繰り返し処理For文の使い方
For文の構文は以下のようになります。
For カウンター変数 To 終了値
‘繰り返し処理
Next
カウンター変数とは、for文を繰り返すごとにカウントアップしていく変数です。変数について詳しくはこちら
Nextまで来たらカウンター変数を+1して、For文に戻って処理を繰り返します。終了値の回数分、処理を繰り返して終了します。
構文だけではわかりにくいので、簡単な例を以下に書きます。
Dim カウンター
For カウンター = 1 To 5
Debug.Print カウンター
Next
カウンター = 1 とあるように、1から繰り返し処理を行い、終了値の5になるまでカウントアップしながら処理を繰り返します。
実際にFor文を使ってテストしてみよう
シートに適当にボタンを付けて、クリックした時にFor文を実行する例を作成してみましょう。
[開発]→[挿入]→[ActiveXコントロール]からコマンドボタンを選択して設置します。
コードを表示させてボタンクリックイベント内に、上で書いたFor文をコピペします。
For文内の繰り返し処理である、
Debug.Print カウンター変数
は、コンソールに[カウンター変数]を入力しています。
Nextまで来たらカウンター変数を+1して、For文に戻って処理を繰り返します。終了値の回数分、処理を繰り返して終了します。
保存してデザインモードを解除し、シートのボタンを押してみます。エラーも何も起こらなければ実行完了のはずです。
実行結果を確認するには、Visual Basic Editorに戻って、[表示]メニューの[イミディエイトウィンドウ]をクリックします。
カウンター変数が出力されているのが確認できます。
繰り返し処理でFor文を使って、集計表作成を自動化している記事は以下にありますので、参考にしてみてください。

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