VBAでは、「何かをきっかけに実行される」ことを「イベント」といいます。
きっかけは、
・テキストを入力したとき
・リストから項目を選択したとき
・ブックを開いたとき
などExcelを操作する際の様々な動作でイベントを発生させることができます。
イベントを発生させることで、フォームを表示させたり、メッセージボックスを表示させたり、データの集計をさせたりなど、その後の動作を実行することができます。
どんなイベントがあるか確認してみよう
イベントの種類をエディターから確認できます。
ExcelファイルのSheet1のVisual Basic Editorを開きます。
Visual Basic Editorについて詳しくは以下にあります↓

上部左側のコンボボックスのリストでは、Sheet1のオブジェクトが選択できます。
シートやボタンなどの[モノ]がこのコンボボックスに表示されます。
右側のコンボボックスのリストでは、左で選択したオブジェクトに対するイベントが選択できます。
左のコンボボックスでWorksheetを選択して、どんなイベントがあるか確認してみます。
右のコンボボックスのリストを見てみます。Worksheet内で使用できるイベントのリストが確認できます。
イベントを使って実装してみる
先ほどのイベントリストの中から、Changeを選択します。
Changeは、セルが変更されたときに発生するイベントです。このイベントの処理エリアに、実行させたい次の動作を記述していきます。
どこかのセルに「test」が入力されたときに、メッセージボックスで通知する処理を書いていきます。
MsgBox “testが入力されました。”
End If
Targetは、Worksheet_Changeイベント発生時に渡される情報です。
テストします。適当なセルに「test」と入力してEnterを押します。
正常に動作しました。
その他オブジェクトのイベントの確認
Worksheetのほかにもボタンやコンボボックスなど、シートやフォームに挿入できるコントロールにはイベントを発生させることができます。
ボタンをシートに設置して、選択できるイベントを確認してみましょう。
エディターに戻って、上部左側のオブジェクトのリストを見てみると、CommandButton1が追加されています。
CommandButton1を選択し、右側のイベントのリストを見てみます。
Clickイベントだけでなく、
・ボタンをマウスでクリックしたとき
・ボタンをマウスでクリックし離したとき
・ボタンをエンターキーで押したとき
・ボタンをエンターキーで押して離したとき
など、細かい動作ごとにイベントが選択できます。
まとめ
VBAのイベントについてと、イベントの確認方法をお伝えしました。
「何かをきっかけに実行される」ことを「イベント」といいます。慣れてきたら業務効率化にVBAを使ってみてください。以下が参考になるかと思います。


