今回は食の知識というよりも、「朝食は摂るべきか論争」についての私の主張です。
朝食は摂るべきなのかについては、私自身ここ何年も悩みました…
そして朝食に関しても様々な方法で実践し、体調の変化を研究していきました。
正しい食を伝える側としては、朝食は摂るべきか摂らないべきかについて【どちらかの意見を持ち、主張しなければならない】と思っています。
そしてダイエットのためには朝食はとったほうがいいのか、健康のためには朝食はとったほうがいいのか、目的が違うので色々な意見や情報が出回っていますよね。
なので今回は、それぞれの目的に合わせて、「朝食は摂るべきか?」私なりの主張をしたいと思います。
朝食を摂るべきか論争
私は昔からしっかりと朝食を摂っていました。
若い時は代謝が良かったので、朝食を抜くとすぐに痩せてしまいました。
なので朝食を抜くと痩せる=ダイエットできる
と勘違いしていた時期もありました。
美と健康のための食事について学んでいくと、朝食を含め3食食べる文化は江戸時代から始まったことだから、人間は本来2食で良いだとか、
痩せるためには朝からしっかり食べた方が良いとか、朝食はエジソンがトースト開発して売るためだとか、
正しい食を教えるこちらでさえも、もう何を信じて良いかわからなくなりました。
日本人が1日3食になったのは、江戸時代に朝から力仕事をしなければいけない人がしっかりと働けるようにという理由もあります。
なので活動量が少ない現代人は朝食は摂らずに、1日2食で良いという主張もあります。
しかし昔は電気もなく、夜遅くまで仕事をしたりなんてことはなかったでしょうから、睡眠時間が長く1日3食分のエネルギーは必要ありません。
そのことから、起きている時間が長い現代人は3食食べなければいけないという主張もあります。
結局、何が正しいのでしょう?
結論:朝食は摂るべき!しかし人による…
いきなり結論ですが、現在は朝食は摂るべきかについては「摂るべき」と考えます。
しかしそのあとに「人による」という条件つきで。
最初に、【どちらかの意見を持ち、主張していかなければならない】と言っていたのに曖昧な結論になりました。
ただし、基本的には「朝食は食べるべき」です!
なぜなら、血糖値を1日を通して安定させるためです。
血糖値を安定させるメリットは3つ。
- 無駄な完食を無くすことができる
- 血糖値の急降下を防ぐことができる
- 体を目覚めさせる
基本的には朝食は摂るべきなんですが、今回はなぜ「人による」と書いたのかの理由について、大切なことなのでお伝えします。
なぜ「人による」のか?
朝食を摂るべきか、摂らないべきかは「その人の腸の状態」を見て判断する必要があると思ったからです。
朝食を摂らないことで、16時間以上食事を摂らないことになります。
これは「半日断食」というもので、その間に内臓を休ませ腸内環境を改善することができます。
朝食を摂るべきかについて悩んでいる人は、何か今ある問題を解決したいという理由があると思います。
その理由とうまくいかない原因、そして体の状態を考慮して判断する必要があります。
例えば、「ダイエットのために朝食は摂った方がいいの?」と考えていても、人それぞれ太っている原因が違いますよね。
食べ過ぎなのか、食べていないのに痩せないのか、などの原因や今の腸内環境の状態に合わせて「朝食を摂るべきか」判断します。
【太った原因】
食べるのを我慢しているのに痩せない。我慢によりストレスが溜まり、たまにどか食いしてしまう。
【今の体の状態】
便秘である。ストレスによりイライラしてしまう。
というように、人によって原因や体の状態が違うと思います。
この例では、ダイエットのために食事量を減らしているのに痩せない、そのせいでイライラしたり便秘になってストレスが溜まってしまっています。
食事量を減らして便秘になるということは、長時間食べ物が腸内に止まり、腸内環境が良くない状態といえます。
腸内環境の悪さが気持ちを不安定にさせ、ストレスの原因にもなっています。
この場合は、始めは朝食は摂らずに腸内環境を改善する必要があります。
そしてダイエットしたいのであれば、その後しっかりと朝食をとってダイエットをスタートさせた方が良いです。
体内では食べ物を取り入れ、一部を吸収し、不要部分は捨てるという3つのサイクルを一定のリズムで繰り返しています。
これをサーカディアンリズムといいます。
サーカディアンリズムでは、朝の4時から昼の12時までは、排出の時間です。この時間に体内では、老廃物と食物のカスを排出させる機能が働いています。
昼の12時から夜の20時までは、分解の時間です。この時間で食事を行い、食べたものを分解していきます。
夜の20時から朝4時は、吸収の時間です。分解された食物からの栄養素を吸収、利用し体へ同化します。
なので朝食を食べるということは、サーカディアンリズムでいう排出を邪魔することになります。
体内を浄化するためには、まずは朝食を抜いて腸内を健康に保つことが大切です。
その方法について気になる方は、こちらもチェックしてみてください。
そして朝食を食べなくても毎朝通じがあるようになったら、腸内環境をキレイに保つための朝食を摂っていき、1日3食食べると良いです。
ここで朝食をとらないのが癖になってしまうと、代謝が落ちて痩せにくくなります。
1日2食のエネルギーだけで活動できるように、体が変化するからです。
足りない分のエネルギーは、脂肪や筋肉を分解して作り出します。
そして内臓を甘やかすことにもなるので、少し食べ過ぎたくらいで胃もたれしやすくなったりと燃えない体になっていきます。
筋肉のない弱々しい体は、時代遅れだしモテないですよね。
3食食べるようになったら、必ず!運動をします!
毎日一万歩以上歩くような仕事をしている方は、運動は充分だと思います。
朝食を食べるようになったら、一時的に体重は増えますがそこからが生活改善によるダイエットのスタートです。
朝食を抜いたからって、すぐにそれがダイエットには繋がりません。
それで痩せたのなら、体に悪い痩せ方です。
朝食を食べて、燃やす体を作る!
そして1ヶ月以上かけて徐々に体重を減らしていく、これがダイエットの近道です。
今の体の状態や痩せない原因についてわからない方は、ダイエットを専門にやられている方に相談すると良いかと思います。
ダイエットを専門にやられている方は、自分の経験からあなたに寄り添ってサポートしてくれます。
キレイになりたいから朝食は摂るべきかと悩んでいる方も、原因や要因の違いによって朝食を摂るべきか判断できます。
例えばニキビに悩んでいるという方は、体に老廃物が溜まっている可能性があります。
加えて便秘であれば、初めのうちはサーカディアンリズムに沿って朝食を摂らず腸内環境を整えてから、朝食をとるようにするという方法もあります。
便秘でなければ、デトックスに良い食事を朝食にも摂り入れていくと良いです。
なので、朝食を摂ることについて悩んだときは、腸内環境が今どんな状態であるかを考える必要があるのです。
朝食を摂るべきかは目的と状態によって違う
今回のことをまとめると、
- 朝食は摂るべきかは腸内環境の状態によって変わる。
- 腸の状態が悪いようであれば、朝食を抜き腸内環境をリセットする必要がある。
- 腸内環境が改善されたら、目的に合わせた朝食を摂るべき。
食事でも腸内環境は整えることができますが、内臓を休ませる事が1番効果的です。
動物が怪我をすると、数日間何も食べず自己治癒力で怪我を治すことに集中します。
それだけ食べ物の消化というのは、体のエネルギーを多く使うことなのです。
ですので、消化にかけるエネルギーが少ないほど体の修復は早くなります。
腸内も空っぽの状態であれば、腸内細菌のバランスもリセットされます。
普段は健康維持、スタイル維持のために朝食を含め3食食べ、年に数回は断食により腸を整えるという方法が一番良いです。
断食について興味がある方はこちらも見てみてくださいね。
朝食を抜くことだけでなく、ダイエットを目的として過度な糖質制限をすることは絶対によくありません。
過度な糖質制限をすることの怖さを身をもって体験したエピソードはこちらにあります。