あなたは野菜や果物を選ぶ際に、農薬のことを考えていますか?
農薬=体に良くないもの
というのはなんとなく知っているものの、「農薬って何が危険なの?」「やっぱり美と健康を保つためには農薬は避けたほうがいい?」などの疑問はありませんか?
結論から言うと、農薬はなるべく避けたほうが良いです。
なぜなら、デトックス機能など体の機能が低下するだけでなく、老化の原因の1つである活性酸素も多く発生させてしまうからです。
キレイな人は、普段の食事から体に負担をかけない食生活を、当たり前のようにしています。
とにかく内臓に負担をかけないことが、内側から美しくなる秘訣です!
なので今回は農薬の危険性と、農薬を除去するための調理でのちょっとした工夫もお伝えします!
この記事を読めば、農薬をなるべく避ける方法がわかり、有害物質を溜めない美しく健康的な体になれますよ!
農薬はなんのために使われる?
農薬は作物が成長しやすいように、畑に散布されます。
主な効果としては、
農作物を害する菌、線虫、ダニ、昆虫、ネズミなどの駆除に用いられる殺菌剤、殺虫剤や成長促進剤、発芽抑制剤などの薬剤のことを指します。
日本では2006年に「ポジティブリスト制」という、農薬使用量の規制が導入されたことから、農薬の使用量は減少傾向にあります。
しかしそれでも耕地面積当たりの農薬使用量は、アメリカの約6倍、イギリスの約4倍となっています。
残留農薬の基準は緩和されている
農薬使用量は減少していますが、残留農薬の基準は緩くなっているのをご存知でしょうか?
緩和された農薬の1つが「グリホサート」
グリホサートは、ラウンドアップという農薬の主成分です。
ラウンドアップは、全ての植物を枯らす強力な除草剤であり、米国の企業が世界中で販売しています。
米国では遺伝子組換え作物の畑に、大量のラウンドアップが散布されています。
日本で消費される大豆の90%以上は、輸入大豆です。
この大半が米国産です。家畜の飼料にもなるため重要な輸入元ですね。
なので残留農薬の基準を米国に合わせ、日本は残留農薬の基準を緩和しました。
消費される大豆のほとんどは、私たちが普段から使うサラダ油や醤油などの原料になります。
そしてサラダ油や醤油は「遺伝子組み換えの表示義務」がありません。
ということはまとめると、
- 米国では遺伝子組み換え大豆に強力な除草剤が撒かれている。
- 日本で消費される大豆は米国産が多い。
- 残留農薬の基準を緩和しなければ輸入できないため緩和した。
- 遺伝子組み換えの義務がない場合、知らないうちに食べている可能性がある。
- 強力が除草剤が体内に蓄積されているかも?
ということです。怖いですね。
ちなみに、大豆はサラダ油や醤油の他に納豆や豆腐、油揚げの原料になります。
これらは遺伝子組み換えの表示義務があります。
ご紹介した農薬だけでなく、作物の収穫後に撒かれるポストハーベスト農薬や、化学肥料、環境ホルモンなどの不安もあります。
これらの影響により、ガンを発症したり、脳の発達に影響を及ぼす可能性があります。
メリットもあります
発がん性があったり、神経毒性があり脳に影響を与えるなど、農薬の恐ろしさを感じたかもしれません。
しかし、農薬を使用することのメリットもあります。
- 大量生産できる
- 安く買うことができる
昔は食料を安定して生産することが難しかったため、農薬は食料を安定して生産するためには良い方法でした。
そして農薬により育てるための管理が楽になるので、大量に生産することも可能になります。
そのため、私たちも安く買うことができるがメリットです。
デメリット
しかし、美容や健康の観点から考えると、デメリットの方が大きいように感じます。
- 体の解毒機能低下
- 作物の低栄養化
農薬のような体に有害な物質が体内に入ると、体はそれを無毒化して体の外へ排出しなければなりません。
そのため、肝臓などのデトックス機能に負担をかけることになります。
そして腸は口から入った有害物質に直接触れることになるので、腸内環境の悪化へもつながります。
解毒機能だけでなく、体のあらゆる機能が低下することに繋がります。
農薬を使うことで、昔と比べ作物の栄養が低下しているのも気になります。
農薬や化学肥料を使用することで、害虫や雑草に邪魔されなくなり、作物にとって成長しやすい環境になります。
甘やかされた作物は、形は立派に見えてもその中の栄養はあまりありません。
特にハウス栽培されている作物は、日光に当たることが少ないため、日光により生み出されるビタミンなどの栄養素が少なくなっています。
農薬を使用することで、作物は安定して生産でき、安く手に入れることはできます。
現代は、食べ物がいつでも好きな時に手に入るようになりました。
しかし、体へのメリットとデメリットも考えて食べるものを選んでいかなければならない時代でもあります。
ここまでは農薬の危険性と農薬を使用することのメリット、デメリットをお伝えしました。
ここで注意していただきたいのは、農薬を避け過ぎないことです。
農薬を避けるばかりに野菜や果物をあまり食べず栄養失調になるのはよくありません。
食べることは命をつなぐことですから、農薬を過剰に怖がらずにたくさんの野菜や果物を食べるようにしたいものです。
そのために、農薬をできるだけ避ける方法について次にお伝えします!
農薬を避ける方法をご紹介!
農薬を避けるために1番良い方法は、無農薬やオーガニックのものを選ぶことです。
国で厳しい基準をクリアした農家さんだけが取得できる、「有機JAS認証」というものがあります。
その有機JASマークのついてる作物を選ぶというのが、農薬を避ける対策として1番簡単な方法です。
しかし、有機JAS認証を受けた作物は、通常の作物より2倍ほど値段がするものが多いです。
そういったものを毎回買うのは、簡単なことでは無いですよね。
ですので、今回は無農薬やオーガニック食材を選ぶこと以外での対策です!
その対策とは、「下ごしらえ」です!
下ごしらえで農薬を除去する!
今回は、下ごしらえで農薬を除去する方法を3つお伝えします。
皮をむく
皮には多くの栄養素が詰まっているので、野菜や果物は皮ごと食べたほうがいい、と言いますよね。
有機JASの作物の場合はそれで良いと思います。
しかし、農薬を使用した一般的な栽培の場合、皮に1番農薬が付いています。
ですので農薬を避けるためには、皮は剥いたほうが良いでしょう。
- りんご
- レモン
- ぶどう
- もも
- 梨
- かぼちゃ
- 大根
- 人参
など
果物は農薬の使用回数が多いので、必ず皮をむいて食べることをおすすめします。
私自身も、有機JASではない作物はなるべく皮をむいて調理をしています。
栄養素も大切ですが、体内に農薬を蓄積させたくないのでそのようにしています。
しかし、農薬の中には浸透性のあるものもあります。
ですので、全く避けられるわけではありませんが、皮をむくことである程度は農薬を避けられるでしょう。
流水で洗う
皮がない作物は洗うことで、農薬をある程度除去することができます。
- イチゴ
- ブロッコリー
- 小松菜
- ほうれん草
- ピーマン
- きゅうり
- なす
- もやし
- セロリ
- ニラ
- アスパラガス
など
皮がある作物も、30秒ほど流水で洗ってから皮をむくことでさらに農薬を除去することができます。
きゅうりやオクラなどは、塩で板ずりすることも効果的です。
茹でこぼす
茹でこぼすことでも、農薬を除去することができます。
切ってから茹でると作物の内部まで浸透した農薬を除去することができます。
- ほうれん草
- 小松菜
- 春菊
- 青梗菜
- 里芋
- アスパラガス
- ニラ
- ブロッコリー
- サヤエンドウ
など
里芋は洗ってから皮をむき、茹でます。
茹でた時のアクに農薬が混ざっていますので、アクが出たらおたまですくって取るようにしてください。
農薬を除去するためには「下ごしらえ」をする
今回は農薬の危険性と、農薬を除去するための調理での一工夫をお伝えしました!
今すぐ実践できる、農薬を除去するための下ごしらえの方法は3つです。
皮をむく
流水で洗う
茹でこぼす
オーガニックや無農薬の作物を選ぶことも、美と健康に良い食生活のためには必須になります。
しかし、農薬を使っていても、農家さんが一生懸命作ってくれた作物に感謝して食べることを忘れてはいけません。
そのために、農薬のことや除去する方法を知り、過剰に避けることないようにしましょう!